自分で手続きをやってみたけど大変なのでやっぱり専門家に任せたい…【一部完了済みの相続手続きの代行を専門家に依頼したいケース】

途中まで自分でやってみたものの、想像以上に大変でお手上げ状態に…

ご相談前の状況

ご主人さまが亡くなられた方からのご相談。

お子様がいらっしゃらないご夫婦のため、相続人は妻と姉の二人。

すでに義姉様とは、すべての財産をご相談者様が取得することで合意はできており、(当事務所とは別の)司法書士にご依頼の上、遺産分割協議書を作成し、不動産の名義変更(相続登記)も完了していました。

難しい登記は終わったので、当初は金融機関の手続きは自分でできると考えていたとのこと。

ところが実際にやってみると平日は仕事で時間を取ることが難しい上、金融機関ごとに必要書類や手続きの手順等の対応がばらばらで、想像以上に大変だという事がわかり、自分には手に負えそうもないという事で相談にいらっしゃいました。

問題点

  • 金融機関の数が多いため、金融機関ごとに必要書類や手続きの手順を確認して、効率よく手続きを進める必要がある。
  • 登記申請用に作成された遺産分割協議書のため、金融機関等の特定が不十分。
  • 住宅ローンの承継に関して、抵当権の債務者変更手続きが必要になる。

当事務所からのご提案

一般の方がご自身で相続手続きを行われる場合、ハードルが高いのは相続税申告と相続登記でしょう。

この2つは専門性が高く、自分でやることによるリスクもあるため、費用をかけても税理士や司法書士等の専門家に依頼される方がほとんどです。

他方、金融機関の相続手続き(解約、名義変更)については、税申告や登記申請と比べると難易度は高くはありません。

また、最寄りの支店で手続きができる場合が多いため、時間的余裕があり、事務作業が苦手でなければ、ご自身で手続きをされる方もいらっしゃいます。

今回も、金融機関の数は多いものの何とかなるだろうと考え、当初は難しい登記だけを司法書士に依頼して、後はご自身で手続きを行われる予定でした。

しかし、金融機関の手続きは、銀行・証券会社ごとに必要書類や手続きの手順が微妙に異なるため、金融機関の数が多いと確認するだけでも大変な手間がかかります。

また、金融機関の担当者は相続の専門家ではないため、基本的にはマニュアル通りの対応となります。

そのため、少しでもイレギュラーなことがあると確認や対応に非常に時間がかかることも珍しくありません。

さらに、本当はこちらの対応があっているにもかかわらず、間違った案内をされてしまう事もあります。(当事務所でも何度も経験しています)

今回も、そのような金融機関とのやり取りに疲れたため、残りの手続きをすべておまかせしたいとのことでした。

そこで、当事務所で各金融機関に連絡を取り、把握していない口座がないかの調査や、解約・名義変更手続きの一切を代行させていただくことを提案しました。

また、遺産分割協議書を確認したところ、登記申請が主な目的だったため、金融機関や口座の特定が不十分であることがわかりました。

このままでは金融機関の手続きの際に、他の相続人の協力をお願いして、いちいち署名押印を貰わなくてはならない可能性があります。

そこで、そのような手間をかけないために、当事務所で改めて遺産分割協議書を作成し、義姉様にご署名ご捺印をいただくことを提案しました。

この方法であれば、義姉様にご協力をお願いするのは一度だけで済みます。

さらに、住宅ローンについても承継手続きが必要であり、それに伴う抵当権の債務者変更登記が必要であることも判明したため、そちらについても当事務所で代行させていただくことになりました。

このように解決しました

  • 各金融機関に対して迅速に必要書類や手続きの手順の確認を行い、把握している以外の口座がないかの確認のため、全店照会を行いました。
  • 当事務所で改めて遺産分割協議書を作成し、手続きについてのご説明(なぜ協議書の再作成が必要か)と共に、義姉様に送付いたしました。
  • ご説明の結果、義姉様からは快くご署名ご捺印をいただくことができました。
  • いただいた協議書等を金融機関に提出し、ご相続人様の負担なく解約・名義変更手続きを完了させることができました。
  • 抵当権の債務者変更手続きについても、金融機関と連絡を取り、抵当権変更登記を申請し、完了させることができました。

担当者からのコメント

このケースのように、自分で頑張って手続きをやってみたものの、思った以上に大変だったため、やっぱり専門家に任せたいということでご相談にいらっしゃる方は非常に多くいらっしゃいます。

その際、皆様が口を揃えて仰られるのは、「こんなに大変だとわかっていたら、初めから専門家にお任せしていた。」ということです。

このケースのように財産を取得する方が一人の場合は、その方がすべての手続きを行わなければならいことがほとんどでしょうから、なおさら大変です。

また、複数の相続人がいて、分担すればそれほど負担はないと思える場合でも、実際には特定の方に負担が偏ることが多く、そのことで不満がたまり、家族関係が微妙になってしまうというのもよくある話です。

確かに自分たちで手続きを行うことによって、専門家に支払う報酬を節約することはできます。

しかし費用を節約しようとするあまり、ご相続人様が疲弊してしまったり、ご家族の関係がこじれてしまっては意味がありません。そのようなことは亡くなられた方も望まれていないでしょう。

わずらわしい手続きのための時間は、故人を偲ぶためや、ご自身のために使うべきです。

相続が発生したら、まずは相続手続きに精通した専門家に相談して、肩の荷を下ろされることをおすすめします。

当事務所では、面倒な相続手続きをすべておまかせいただける「相続まるごとおまかせプラン」のほか、金融機関の解約手続きのみ代行して欲しい等のお客様の様々なニーズに対応可能なプランをご準備しております。

ご依頼を検討中の方のご相談は無料です。

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この記事の執筆者

司法書士法人東京横浜事務所
代表 田中 暢夫(たなか のぶお)

紹介年間100件以上の相続のご相談・ご依頼に対応している相続専門の司法書士。ミュージシャンを目指して上京したのに、何故か司法書士になっていた。
誰にでも起こりうる“相続”でお悩みの方の力になりたいと、日々記事を書いたり、ご相談を受けたりしています。
九州男児で日本酒が好きですが、あまり強くはないです。
保有資格東京司法書士会 登録番号 第6998号
簡裁訴訟代理認定司法書士 認定番号 第1401130号

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